29Jan
おりものの色・症状と臭い
初期は無症状。進行するにつれて茶褐色や赤いおりものの増加。悪臭
おりもの以外の症状
不正出血,下腹部痛、腰痛、排尿痛、排尿困難
閉経後の不正出血は特に要注意です。
子宮体がんとは?
子宮には、子宮の出入り口にあたる子宮頚部と胎児を育てる子宮体部とに分かれます。この子宮体部の内側にあるのが子宮内膜で、そこから発生するがんが子宮体がんといい、発生する場所から子宮内膜がんとも呼ばれています。
子宮頸部にできるがんは子宮頸がんといいます。
子宮体がんが子宮がんに占める割合は30%ですが、以前は1割だったのが年々増加の傾向をたどっています。閉経後の50~60代に多く、子宮頸がんに比べると、高い年齢の人に見られます。若い世代の患者数は少なく、40歳未満は6%程度と言われています。
日本で最近の子宮体がんが増加してきている理由は、食事が肉食を主とする欧米型に変わってきたことも原因のひとつとしてあげられています。
また女性ホルモン(エストロゲン)が、発がんにかかわっていると考えられていますが、近年の日本人女性の晩婚化、少子化で昔の女性より月経がある、つまり女性ホルモンがより多く長く出ていることも子宮体がんの増加の原因としてあげられています。
子宮体がんのリスクが高い人
・更年期以降
・月経が不順
・無排卵性の不妊症
・妊娠・分娩の経験が少ない
・肥満・糖尿病・高血圧症
・乳がんにかかったことがある
子宮体がんの診断と治療
一次検診では、子宮内膜細胞診が行われます。子宮内膜細胞診は、多少痛みをともなう場合もありますが、短時間ですみます。異常があれば、内膜の組織をこそぎ取って観察する内膜組織診で、さらに精密な検査を行います。
根本治療はやはり手術になります。手術は、糖尿病や高血圧の有無、年齢や肥満の程度など、最適な方法を正確に見きわめることが重要になります。III期以上になると、手術がむずかしく、また放射線療法の効果があまり高くないため、化学療法が中心となります。